寺院のご紹介

奈良時代の初期に百人一首の阿倍仲麻呂や陰陽道の
阿倍晴明らの先祖である阿倍家が建立した阿倍寺の
一坊として般若山阿倍野寺が平安時代の中期天慶2年
(939年)に光道和尚によって建立されました。
般若寺は、1615年の元和の役の兵火にかかり、
阿倍寺とともに焼滅しましたが、
古寺である阿倍寺の法灯を継ぎ、
元禄時代の1690年頃、義道和尚が上町台地の
西端にあり西海を展望できる景勝地である
現在の地に堂宇を移築再建し、
山号を海照山、寺号を正圓寺と改称されました。
享保8年(1723年)京都大通寺より来住された
當山四世の常如和尚は特に聖天信仰の流布宣揚に
つとめられ、聖天山といわれるようになりました。
本堂の奥の厨子の中には、最澄、空海ともに唐へ渡った
入唐八家の一人である慈覚大師円仁が一木彫像した
木造の日本一大きな大聖歓喜双身天が
ご本尊としてお祀りされています。

正圓寺の願い

ありがとうの貯金をする

宗教の世界には、神様仏様により拝む際のご真言が各々異なっています。当然、ご存知の方々はそのご真言を唱え、拝んでいただければよいのですが、ご存知でない方々は、どの神様仏様にも「ありがとうございます」と、何度も唱え拝んでください。皆様の願いや思いは僧侶が神様仏様にお伝えさせていただきます。

言葉には言霊という神が宿っています。
「ありがとう」という言葉は、嬉しい時、喜びがあった時に使いますが、逆に「ありがとう」をたくさん唱え感じることは、未来で嬉しさや喜びにたくさん出会えるということなのです。

ぜひ「ありがとうの貯金」をしましょう。一人でも多くの方々が、多くの「ありがとう」を唱え、多くの「ありがとう」と言える人生を送られる事を心から願います。

境内のご案内

ぼけ封じ地蔵尊
ぼけ封じに御利益があるとされています。

女坂
この女坂の北側に男坂があり、男坂女坂を上がると山門があります。

山門
鬼瓦は邪気を睨んでいます。お帰りの鬼瓦は、邪気を祓われた皆様を笑顔で送り出してくれます。

白玉会館
荼枳尼天をお祀りする稲荷神社

初辰大明神(はったつさん)
事業や能力など様々な発達に御利益があるとされています。

寄松塚(八本松竜王社)
聖武天皇がお手植えされた一本の松が八本の大幹となる等不思議な霊験霊力の授かれる修行場。八本松竜王等をお祀りしています。

一願水掛不動尊
不動明王さんに一つの願いを一心に祈願して下さい。そして一歩ずつ、ひとつずつ。

石造十一面観音菩薩像
十一面観音菩薩は、「十種勝利」「四種功徳」の御利益があるとされています。十種の現世利益ては、特に病気治癒や除災、福徳、四種の功徳では、如来とまみれ極楽浄土へいける等です。

仏足
悟りをひらいたお釈迦様の足の裏です。全ての世界を映し出しています。

延命地蔵尊
寿命を延ばして福利を与えてくれるといわれています。

宝篋印塔
仏典が納められた宝塔です。現世利益があるとされています。

弁財天祠
日本三大弁天のひとつ厳島弁天と、淡路島巡遷弁天を合祠してます。

聖天堂(本堂)
大聖歓喜天、大自在天、十一面観音菩薩、三宝荒神、技芸天、茶吉尼天、如意輪観音菩薩、地蔵菩薩、普賢延命菩薩、釈迦三尊、隋求菩薩、毘沙門天、吉祥天、大黒天、太元帥明王、深沙大将、九曜星仏等をお祀りしています。

護摩堂
不動明王、虚空蔵菩薩、毘沙門天三尊、毘沙門天、妙見菩薩、常如上人等が祀られています。

釈迦堂
釈迦如来、十六善神、天川弁才天、深沙大将、玄奘三蔵法師、般若菩薩等をお祀りしています。

和合殿
座敷、大広間、茶室、中庭等があり、葬儀や法要等に利用していただけます。

大師堂
弘法大師、深沙大将、毘沙門天、大黒天、地蔵菩薩等をお祀りしています。

稲荷神社
荼枳尼天をお祀りしています。

聖天山山頂
大阪五大低山のひとつ聖天山の山頂です。標高14メートル。

北向地蔵堂
いつの日か、来世に導かれた時に極楽浄土へと案内をしてくれる地蔵尊です。

がん封じ地蔵尊
癌や病から守ってくれる地蔵尊です。

マニ車
中にはお経が納められていて、回すとお経を一回唱えたと同じ功徳が得られるとされています。

石切社分祠
「世上はれものを患う者祈れば霊験あり」で有名な石切劔箭神社の分祠です。

浪切不動明王
毎年2月1日と5月1日にこの地で柴灯護摩供養、火渡り供養が執行されます。