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木造釈迦三尊及四天王像

聖天堂の内陣に安置される仏龕である。厨子は箱型で表面は黒漆塗、内部には漆箔を施す。
中尊となる釈迦は、彫像ではなく、火焔宝珠を模した舎利容器に収められた舎利骨である。華鬘を吊る天蓋を伴い、蓮座上に置かれる。蓮座は仰蓮、敷茄子、華盤、反花、円框、仰蓮、華盤、反花、六角の框座からなっている。下の仰蓮のみ緑で彩色され、他は漆箔を施す。天蓋も漆箔を施す。
舎利の左、向かって右側には文殊菩薩を、左には普賢菩薩を配する。彫眼像であり、髪は群青で彩色し、肉身部と衣部にはともに漆箔を施す。光背は二重円相の頭光であり、台座は蓮座で、仰蓮、敷茄子、反花からなる。光背と台座にもそれぞれ漆箔を施す。文殊菩薩は、右手は膝上で屈臂して剣を執り、左手は胸横で屈臂して宝珠を掲げる。普賢菩薩は右手は胸横で屈臂し、左手は膝上で屈臂し、両手で蓮茎を執る。文殊菩薩は黒く彩色する獅子に、普賢菩薩は白く彩色する象にそれぞれ騎乗した姿である。
厨子の扉の内側には、左右に四天王を二尊ずつ描いている。いずれも火焔を伴った円相の光背を伴い、岩座上の邪鬼を踏みつけて立つ像容である。
銘記は確認できない。製作年代は江戸時代である。

(大阪密教美術保存会「正圓寺の仏像について」より抜粋)